2006年 03月 10日 ( 1 )

林道

 林道について考えさせられる記事を紹介させていただきます。
あくまで私のカテゴリとしては用語説明に類似しているかな?と勝手ながら
解釈させていただきました。


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■田辺林道とほんがわ未来の森

 高知県いの町の旧大川村の未来の森(とわのもり)に、わずか
1Kmですが、田辺林道が作られました。作ったのはもちろん、
大正町の田辺由喜男氏の率いるチームです。

 田辺林道といっても林道ではなく、森林作業のための作業道です。
高知県大正町の産業課長の田辺さんが独特の考えと技術で作る作業
道を、田辺林道と呼んでいます。

 高知の山は急峻です。その急峻な山に、スギやヒノキが頂上近く
までびっしりと植えられています。道がなければ木を伐採して搬出
するどころか、切り捨て間伐でさえ困難を極めます。

 田辺林道は、地形(特に尾根すじ)を利用して、植えれれている
樹木や自然を傷めずに、しかも安価に作る作業道です。もちろん、
最新の機械類の持ち込みは必須ですが、セメントなどの材料は一切
外から持ち込まず、引き抜いた木や岩石だけで道を作ります。

 あらかじめ図面などは作らずに、すべて現場で周辺の状況を見極
めて判断してのばして行きます。ベテランならば2人1組で1日に
40~60m伸ばすことができます。

 費用は、1mあたり1,500~2,000円ですみます。道幅は、約2.5m
で、2トン車が12mの長さの丸太を積んで、下れるように、設計され
ます。大正町にはこの田辺林道が8年間で60Kmも張り巡らされて
います。

 旧本川村の「未来の森」は、この作業道の完成で間伐作業が容易
になっただけでなく、間伐材を下ろして高知市の市場にまで持って
行けるようになりました。田辺さんによれば、間伐材を販売して得
るお金で、作業道の建設費や間伐作業、運搬費用に対しておつりが
来るそうです。

 しかし、田辺林道の意義はそれだけではありません。

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■田辺林道とグリーンツーリズム

 2月25日に、旧本川村で田辺さんの講演がありました。講演の
内容は作業道の作り方についての話もありましたが、殆どの時間は
大正町の新しい作業道で見つけた珍しい草花や樹木や小動物の写真
でした。

 作業道を作り、間伐をしたことによって、森が生き返りこれまで
気がつかなかった生物の多様性を見せるようになったのです。牧野
植物園の専門家に見て貰ったところ、多数の絶滅危惧種があること
がわかりました。こうゆうことは、作業道を作るまでは予想もしな
かったことでした。

 スギやヒノキしかないと思っていた森には、ホウノキやクロモジ
などの花が咲き、独特の香りを放出するようになりました。美しい
山野草の群落や、鳥や小動物に接することも容易になりました。森
を訪れる人は季節毎の本来の森の姿を楽しむことが出来るのです。
もちろんこのような森はフィトンチッドが満ちています。

 田辺林道は、本当のグリーンツーリズムの場を作り出しました。
大正町の作業道には、引き抜いた木材を用いて休憩所として、ログ
ハウスが建てられました。美しい天然ヒノキ林も容易に見に行ける
ようになりました。

 いの町本川の「未来の森」も数年後にどんな姿になっているか、
どんな珍しい動植物がみられるようになるのか、楽しみです。

 これが、田辺林道のもう一つの意義なのです。

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詳しくはこちらをご覧ください。
バイオマス情報-高知
ブログフォーカス(四万十川通信)

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                           by 森の案内人
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by forest-worker | 2006-03-10 20:03 | 森林・林業用語