2006年 05月 17日 ( 1 )

木七、竹八、堀十郎

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生活のなかに木や竹を沢山使用してきたわが国では昔から

「木七、竹八、堀十郎」と言われてきました。

これは木を伐るならば7月に伐れ、竹を伐るのは8月の盆から翌年の1月までに伐れ

日本の建築に多い土堀を塗るなら10月に濡れという教えであります。

日本での昔からの言い伝えですから、この7月とか8月とかは旧暦のことで、

現在の太陽暦に直すと2ヶ月ずつずらして木は9月に伐りなさい、

竹は10月過ぎから翌年の2月中に伐採すれば虫がつきません、

堀は12月に作れば良いということになります。

この「木七」ということが言い伝えられ始めた時代が、木材を丸太のまま使うころなので

木の表面の状態が使用上とりわけ重要だった頃のコトワザだった点に留意しておく必要

があります。現代は木材を製材して板や柱の対称として利用するのには四季に関係なく

伐採していますからこの「木七」にあまりこだわることがなくなりました。

竹についても釣竿やハタキの柄、建築用の丸窓などに使われる黒竹などは現在でも

10月11月に伐られます。とくに「竹は寒に伐れ」とも言われているのは、澱粉質が一番

少なくなる時期に当ることや、樹液の流動が止まった時期であるということとともに、

竹は非常に虫の付きやすい材だから、虫の付きにくい寒い時期に伐って虫の付くのを

防ぐという理由によります。

なかでも魚釣りに使用される竹は一層注意して強度がでる時期をみて採取されました。

元来日本の川釣りと西洋の釣りでは驚くほどその方法が異なっています。

これは竹のある国と竹がない国の差です。

日本は竹がありますので長い竿をつくりその長さとしなりを応用して目標に正確に鉋を

落とす餌釣りが発展しました。これに対し西洋には竹がありません、昔の西洋の釣竿は

ヤナギの枝などの木だったようです。これでは長い竿を作ることも、正確に目標に鉋を

落とすこともむずかしく、そこで考え出したのが太めの糸の張力を利用して遠くにルアー

やフライを飛ばす技法が発達したようです。

話が少し川にむかいましたが本題にもどり、堀は10月(現在の12月)に作れと言うのは

堀は土と竹を塗りこんだ土堀のことで空っ風がよく吹いて空気が乾燥する12月が、

土堀のなかで生きている竹にとっても最も乾燥しやすい時期だからのようです。


*画像は日本最後の清流「高知県:四万十川」を撮影したものをアップしました。
 一応、釣りに関連した内容ということで・・・・・・・・・・
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                           by 森の案内人
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by forest-worker | 2006-05-17 19:08 | やさしい樹の知識