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第5回 ブナ

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わが国温帯林の代表的な林木で北は北海道の長万部から、南九州の高隈山にまで

分布する落葉広葉樹です。

この木の蓄積は日本の広葉樹の中で最も多く1億立方メートルも在るそうです。

大木になると幹が雄大にうねって山の守り神のような力を感じさせます。

事実、ブナの美しい山は土砂崩れや洪水の被害が少なく、動物も多くすみつき、

水がきれいで魚の種類も豊富だといわれています。

「ブナの木1本は水田1反を潤す」 

といわれるほどで、米どころの背後地はブナ林が多い所です。

材は散孔材で美しく用材として古くから、漆器木地・杓子・柄物等に利用されており

また戦後木材技術の発達により合板・曲げ木椅子・木管・パーティクルボード・船舶用・

家具に多く利用され特にパルプ原料に多用されてきました。

コピー・ファクシミリ用の上質紙の製作用原本として最適品です。

また忘れてならないものにパチンコ台があります。

ブナ材は玉が走るセルロイド系の化粧板の裏板に使用されています。

パチンコ台がブナ材でなければいけない大切な点は、

1.釘の保持力が抜群である

2.音の反響が素晴らしくよい

3.受け釘を腐食させない

など、パチンコを愛する方にはブナは必要不可欠かもしれません。

果実は堅く三角錐形で2個ずつ殻斗(クリのいが、どんぐりのお椀など)の中に

あります。もちろんこの種子は山に住む動物たちの食糧でもあります。

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by forest-worker | 2006-03-27 19:27 | やさしい樹の知識

きのこの文化史 その2

マツタケ、ヒラタケ、シイタケ、シメジ、ハツタケ、キクラゲなどは古くより知られ、

盛んに食用にされていたようです。中でもヒラタケは多くの文献に登場しているようです。

また日本では江戸時代あたりからきのこ栽培を試みたともいわれております。


例えば農業全書(1697)には、以下のように記されています。

  「シイの枯木を日陰の風の吹きさらしにならない所に寝かせて、むしろで覆い、

   米のとぎ汁をかけ、湿り気を絶やさないようにすればシイタケが生えてくる」


またマツタケについては本朝食鑑(1697)に、以下のように記されています。

  「根の下にヒゲがあり、あるいはまた巣となっている。マツタケのつると呼んで、

   これを栽培すれば、マツタケの出ない土地も出るようになる」

しかし現在までに、マツタケの人工栽培は成功しておりません。


シイタケ栽培の歴史をたどると、300年ほど前から木を放置して、空気中に浮遊

している野生の胞子を利用することで自然にシイタケが生えてくるのを待つ方法で

栽培されていたようです。

そして半世紀前からは、主にコナラやクヌギのほだ木にタネ駒を植える栽培方法が

普及し、現代に至っているようです。

また最近では、のこ屑に米ぬかなどを添加して、きのこを栽培する方法が盛んですね。


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by forest-worker | 2006-03-24 19:19 | 森林のきのこ

きのこの文化史 その1

地球上に見られるきのこの種類は数万種といわれています。

日本は南北に長く、降水量に恵まれているため、多くの種類が分布しています。

現在までに名前のついている種類は、約3000種のようです。(全体のごく一部)

きのこという言葉が木の子を意味するように、きのこは樹木と密接に関係しています。

森林との結び付きの強い日本の文化は、同時にきのこに対してもさまざまな面で

密接に接してきたのかと想像できます。

特に一般の方は食用としてきのこを利用することが多いですね。

近年では裁判が盛んになり、年間総生産額は約2700億円を越す産業とも

いわれているようです。

また抗癌剤など各種の有用成分の利用が始まり、きのこの重要性は益々

増大しているようにも思います。

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by forest-worker | 2006-03-16 20:30 | 森林のきのこ

林道 その2

林道とは・・・・・・・

道には国道・都道府県道・市町村道などの公道と

森林の管理や木材の運搬のための林道があります。

どちらの道も通行できる道であることには変わりないですね。

一般には林道といえば山間部を通しているのでカーブが多く

道幅も狭く、走りにくいといった感じでしょうか?

もともと公道と林道では成り立ちに大きな違いがあります。

公共の福祉を目的とする公道に対し、林道は木材搬出の手段として発達してきました。

しかし現在の林道は木材搬出の手段を確保するためだけではないと思います。

例えば山村地域の生活環境の改善、山村地域経済の発展にも重要な役割を

果たしているような印象をもちます。

詳しくは前回の林道をご覧いただけばイメージが湧いてくるかもしれません。

あと林道からみる景色は公道からみる景色よりも絶景だと思います。
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by forest-worker | 2006-03-14 19:30 | 森林・林業用語

林道

 林道について考えさせられる記事を紹介させていただきます。
あくまで私のカテゴリとしては用語説明に類似しているかな?と勝手ながら
解釈させていただきました。


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■田辺林道とほんがわ未来の森

 高知県いの町の旧大川村の未来の森(とわのもり)に、わずか
1Kmですが、田辺林道が作られました。作ったのはもちろん、
大正町の田辺由喜男氏の率いるチームです。

 田辺林道といっても林道ではなく、森林作業のための作業道です。
高知県大正町の産業課長の田辺さんが独特の考えと技術で作る作業
道を、田辺林道と呼んでいます。

 高知の山は急峻です。その急峻な山に、スギやヒノキが頂上近く
までびっしりと植えられています。道がなければ木を伐採して搬出
するどころか、切り捨て間伐でさえ困難を極めます。

 田辺林道は、地形(特に尾根すじ)を利用して、植えれれている
樹木や自然を傷めずに、しかも安価に作る作業道です。もちろん、
最新の機械類の持ち込みは必須ですが、セメントなどの材料は一切
外から持ち込まず、引き抜いた木や岩石だけで道を作ります。

 あらかじめ図面などは作らずに、すべて現場で周辺の状況を見極
めて判断してのばして行きます。ベテランならば2人1組で1日に
40~60m伸ばすことができます。

 費用は、1mあたり1,500~2,000円ですみます。道幅は、約2.5m
で、2トン車が12mの長さの丸太を積んで、下れるように、設計され
ます。大正町にはこの田辺林道が8年間で60Kmも張り巡らされて
います。

 旧本川村の「未来の森」は、この作業道の完成で間伐作業が容易
になっただけでなく、間伐材を下ろして高知市の市場にまで持って
行けるようになりました。田辺さんによれば、間伐材を販売して得
るお金で、作業道の建設費や間伐作業、運搬費用に対しておつりが
来るそうです。

 しかし、田辺林道の意義はそれだけではありません。

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■田辺林道とグリーンツーリズム

 2月25日に、旧本川村で田辺さんの講演がありました。講演の
内容は作業道の作り方についての話もありましたが、殆どの時間は
大正町の新しい作業道で見つけた珍しい草花や樹木や小動物の写真
でした。

 作業道を作り、間伐をしたことによって、森が生き返りこれまで
気がつかなかった生物の多様性を見せるようになったのです。牧野
植物園の専門家に見て貰ったところ、多数の絶滅危惧種があること
がわかりました。こうゆうことは、作業道を作るまでは予想もしな
かったことでした。

 スギやヒノキしかないと思っていた森には、ホウノキやクロモジ
などの花が咲き、独特の香りを放出するようになりました。美しい
山野草の群落や、鳥や小動物に接することも容易になりました。森
を訪れる人は季節毎の本来の森の姿を楽しむことが出来るのです。
もちろんこのような森はフィトンチッドが満ちています。

 田辺林道は、本当のグリーンツーリズムの場を作り出しました。
大正町の作業道には、引き抜いた木材を用いて休憩所として、ログ
ハウスが建てられました。美しい天然ヒノキ林も容易に見に行ける
ようになりました。

 いの町本川の「未来の森」も数年後にどんな姿になっているか、
どんな珍しい動植物がみられるようになるのか、楽しみです。

 これが、田辺林道のもう一つの意義なのです。

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詳しくはこちらをご覧ください。
バイオマス情報-高知
ブログフォーカス(四万十川通信)

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by forest-worker | 2006-03-10 20:03 | 森林・林業用語

第4回 センダン

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暖地産の落葉高木で、日本ではただ一種センダン科のセンダンです。

伊豆半島、福井県以西、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国に自生しています。

葉は絵のような羽状複葉で樹形は大きい枝をまばらに出し樹冠は大きく四方に

広がります。

四国、九州では道路わきや、家の庭等でよくみかけることができます。

樹高は20m~30mにもなり西日本では大木で天然記念物にもなっています。

初夏のころ若枝の先に大形の淡紫色の花をつけます。

花と葉を遠くから見るとフジと見間違えることがあるようです。

果実はパチンコ玉より幾分大きい程度の楕円形で10月頃に黄色に熟し、

葉が落ちたあとも長く枝に残っていてこれを俗にセンダン坊主というようです。

材は黄褐色で年輪も明瞭で用材として家具の装飾材、木魚、楽器、ケヤキ、

キリの模擬材として用いられます。

この木は古名をアフチ又はオウチ(棟)といい、日本では古く罪人の首をさらすのに

この材を用いたと多くの文献に記載されているようです。

このためこの樹は縁起が悪いともいわれております。


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by forest-worker | 2006-03-07 20:16 | やさしい樹の知識

森林は安全な住みか?その2

森林は木の実、果物など動物の食物源に富んでおります。

その中でも特にカシの実やドングリは森林における米ともいわれております。

これらの生産量はタヌキ・キツネ・カモシカなどあらゆる森林動物に重要な影響を

与えてます。

なぜなら直接どんぐりを食べなくても、どんぐりを食べる動物を食べる動物には少なくとも

影響を及ぼすのではないでしょうか?


最後に

林業においては樹木に害を与える虫はやっかいな存在となります。
こうした害虫に対して鳥が非常に重要な役割を果たしております。
あらゆる害虫には必ず天敵として鳥や他の動物が必ずいます。
しかしこれら害虫の天敵が人間に役立つとはいっても必ずプラスとマイナスの
面もあります。

例えばスズメは米を食べるから害鳥だといわれています。
しかしそのスズメが害虫を食べてくれることがもたらす利益と比べると、
スズメの存在は人間にとってプラス面のほうがはるかに大きいかもしれません。
また森の木の実ばかり食べている鳥でも木の実を食べることで木のタネを
排泄物と一緒に遠くへ運び、そこに蒔く役割を果たしています。

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by forest-worker | 2006-03-04 12:50 | 森林の動物・昆虫