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ウワミズザクラ

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日本全土の山地に分布生育する落葉高木で、名のとおりサクラのなかまですが、

花は図のような総状花序で枝先に集まって、一見ブラシのような太い穂になって

4月~5月に咲きます。

花の色は淡色なので、霞がかったようであまり目立ちません。

全国にあり、方言も多く「日本樹木名方言集」によると98種の名がありました。

その代表的なものはアハカ(静岡)・ウワミズ(石川)・ナタズカ(福島)・クソザクラ

(群馬・長野・岐阜)・ヘコキザクラ(愛知)・コンゴザクラ(山梨)・ツビヤキ(埼玉)・

メザクラ(埼玉)・モーカ(高知)などです。

ナタズカの名は材が強勤で、鉈の柄に賞用されることからの呼び名。

この木の生木樹皮は平滑で紫黒色で光沢があり強い異様な臭気がします。

クソ・ヘコキ・ヨグソなどはこの強皮の臭いによるものと思われます。

徳島ではこの木をモモクサと呼びます。この木は古事記に婆婆迦の名で呼ばれ、

ハハカ→ホウカ→モウカと変化したもので古名ハハカに由来するそうです。

また、ツビヤキ(埼玉)という呼び名は、この木は焚き木にすると、パチパチはぜて、

火の粉が勢いよく飛び、行儀の悪い御婦人をねらうそうです。このことからの名

ですが「ツビ」の意味は大変むつかしく、皆さん調べてみて下さい。

この他にウワミズザクラはウワミゾザクラ(上溝桜)の転訛したもので、昔、亀甲で

占いを行うとき、この材の上面に溝を彫って使ったからで上溝(ウワミゾ)といった

ようです。

古い神社ではこのハハカ(ウワミズザクラ)を植えて育てていることがあります。

材はヤマザクラに似た有名な散孔材で心材は赤褐色、辺材は淡褐色で建築

(内部造作・板類)、器具(小細工・菓子箱・柄・丸物・漆器木地・盆)、彫刻

(印判・版木)、施作、薪炭など、樹皮は小細工(タバコ入れなど)に胡用し、

根とともに染料(鳶色)に利用されます。

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                           by 森の案内人
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by forest-worker | 2006-09-04 19:00 | やさしい樹の知識